NT倍率の推移とTOPIXの出来高、避けるべきリスクを知っておく

ここでは、NT倍率の推移とTOPIXの出来高から、予め避けられるリスクを知っておき、不要な損失を発生させないために基礎理解をしておきましょう。

NT倍率の推移 　安全なサヤトリの為には短期保有に徹する

日経225MiniとTOPIX（Mini）のサヤ変化は、NT倍率でも表すことができます。

2001年から2009年までは10倍前後で推移していましたが、特にアベノミクス以降、日銀によるETFの買い入れが続き、一時は15倍以上にまで上昇しました。

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日経225MiniとTOPIX（Mini）は短期的には連動性が高いサヤ変化をする特性があります。しかし、長期的には前述した政府の介入などもあり、そうとばかりは言えません。

よって、このサヤトリをする場合にも長期保有をして大きな利ザヤを狙うよりも短期保有で利益確定とロスカットを繰り返す取引の方が安全と考えられます。

たまNTは基本的にデイトレだけに限定しています。

また、現在のNT倍率からたまNTの適切なペアは日経225Mini7枚（～8枚）に対してTOPIX1枚です。

出来高 　TOPIXの夜間の出来高は少ない

下表は日経225Mini・TOPIX・TOPIXMiniの寄付きと引けの出来高をまとめたものです。

例えば、11月1日6:00（ナイトセッションの引け）の出来高は、日経225Miniが1471枚に対してTOPIXがわずかに5枚、TOPIXminiは出来高105枚だけです。両方併せても日経225Miniの1／10ほどしかありません。

なので特にTOPIXでナイトセッションの取引する際には、出来高の少なさによるリスクを無視して取引すると恐ろしいことが起きます。

2022/11/4のナイトセッション引けは図の位置でしたが、上記の市場原理を無視した枚数を取引すると、引けの価格が「A」や「B」の位置になってしまう事があります。

すると意図せぬ損失になってしまいます。

実際、私も過去にTOPIXと20ポイント（日経225Miniで200円幅）も離れた価格で約定させてしまった大失敗もあります。

なので、枚数セットの場合には下記の原則を守るよう強く推奨します。

・TOPIXminiは基本的には今のところあまり推奨しません

・TOPIXminiをセットする場合には最大で3枚が目安

（それ以上はリスクを承知の上で）

・ナイトセッションの返済注文は翌デイセッション寄付きが推奨

たまNTはこの切り替えがあります。

「ナイト引け」にした場合には、日経225Mini＋TOPIXmini1枚セットでたまNTに慣れる場合には良いかと思います。メリットとしてはデイセッションでの新規建ての場合にポジションが無い状態で注文できるので資金が少なくて済むことです。

「デイ寄付き」は基本的に推奨設定です。

まとめ

かぶ自動化LAB

代表 三澤

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2005年から日経225先物株取引を自動化しています。現在は楽天RSSⅡで日本株・ETF・株価指数先物の自動取引システムを考案からシステム制作まで一貫してやってます。コレがめちゃ楽しく、日々研究を重ねながらシステム制作＆取引をとても楽しくやらせてもらってます！