サヤトリが成り立つ条件
サヤトリが成り立つ条件として次の2つが必要です。
- 流動性が高い2つの銘柄であること
- 連動性が高い2つの銘柄であること
①流動性が高い2つの銘柄であること(=出来高が多い)
流動性の高い銘柄(取引対象)を取引することはとても重要です。
もし、流動性の低い銘柄に「成行」で注文を出すと「スリッページ」がとんでもなく大きく発生してしまう事があります。
サヤトリでは2銘柄を取引するため、スリッページも2倍になる恐れがありますので、流動性が高い(=出来高が多い)銘柄を選ぶことはより重要になります。
- よってナイトセッション引け決済は推奨していません
- おなじくTOPIXminiの取引はあまり推奨できません(戦略にもよる)
- この理由により個別銘柄のサヤトリも推奨できません
②連動性の高い2つの銘柄であること
もう一つは、ポジションを組む2銘柄の連動性が高いことが絶対条件です。
しかし、差が少なすぎると利益にもなりません。
双子の姉妹のように、「そっくりだけどよく見ると微妙に違う」ことが重要で、差(サヤ)が生じないと利益にもなりませんので、そういった2銘柄が対象になります。

※例として、TOPIXとJPX400は連動性が高すぎて利益になりません(JPX400の出来高も少ない)
日経225miniとTOPIXはサヤトリに最高の組み合わせ
たまNTの取引は日経225MiniとTOPIXです。
この2銘柄はその生い立ちから「連動性」がとても高い動きをします。
TOPIX先物の生い立ち
TOPIX先物の原資産であるTOPIXは、東京証券取引所プライム市場の全銘柄(1,835銘柄・2023/2/25現在)から算出されています。
日経225Miniの生い立ち
日経225Miniの原資産である日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場の銘柄の中から日本経済新聞社が選んだ225銘柄から算出されます。

プライム市場にもほとんど取引のない銘柄も含まれており、日本経済新聞社は市場流動性(売買の活発さや安定度)の高い225銘柄が選定されてますので、市場規模では下図のような関連性といえます。(銘柄数のわりに225銘柄の占める比率は高い)
このように日経225MiniとTOPIXはその生い立ちから、双子の姉妹又は親兄弟といったような関係性があります。サヤトリには絶好のペアといえます。